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開催期間
2023年7月22日(土)まで
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開催時間
午前10時~午後5時
関頑亭展にあたり
春たけなわの候、皆様におかれましてはご健勝のことと存じます。
明窓浄机館では平成31年4月に「祝 百歳 魂の彫刻家 関頑亭の世界展」を開催いたしました。
この時、関頑亭先生は色紙に「丸」を書いてくれました。丁度、平成から 令和に新しい年号になりました。新時代を予言しての「丸」(れいわ)でした。
関頑亭先生は谷保村(現国立市)に生まれ育ち、10代ですでに画才を発揮し、
彫刻家澤田政廣の門下に入りました。
戦後は求道を続け、27歳のときについに悟りの境地を得、その後は自由闊達に様々な作品を制作し続けました。
表現対象は観音菩薩、地蔵菩薩、不動明王、狛犬、鯰、風景の他、書など多岐にわたり、
しかも表現方法は木彫、石彫、鋳造、ブロンズ、木心乾漆、脱活乾漆、墨、
水彩、パステルなどにより、多様な作品を生み出してきました。
令和になり今年6月には先生のアトリエを改築して「関頑亭文庫」として茶房がオープンします。
併せて、当館では7月下旬まで「関頑亭展」、9月から翌年3月まで「関頑亭とその仲間展」を開催する予定です。
尽きることなく湧き出る関頑亭の世界を味わっていただければ幸いです。
令和5年4月 明窓浄机館館長 佐藤収一